過充電と過放電

2020年5月19日 妄想
焼け焦げた匂いが残っている。
高温で溶かされ、いびつに冷え固まった残骸。
歪んだ形のまま滑らかになった表面に、かつての熱は残っていない。
ここは何もなさぬ不毛の土地だ。
自壊する力を溢れさせ、何もかも巻き込んで崩壊した荒れ地だ。

けれど足下で割れたその欠片は、再び滅んでもかまわないと火花を散らす。
むき出しの肌を掻きむしるように、何も見えていない慟哭をまき散らす。

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