断崖絶壁に頭からのめりこんで、真っ黒な空間に触れる。
鼻先に突き付けられ、顔面を覆い尽くし、眼球を舐めそうなほど近くにある黒い闇。

全てが凍り付く世界。

何もない。これまでもこれからも、何もなかったことになる世界。
それに一瞬しか触れられず、戻ってきた時の空気の濃さにむせかえる思い。
四方から降り注ぐ色彩の棘に、終わることのない痛みを覚えて歓喜する。

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