境い目

2009年3月2日 妄想
切り取られた髪の束を、集めてゴミ箱に捨てる。
鏡台に散らばった微かな髪も、掃除機で一掃してしまう。
さっきまで私の一部だったものが、こうも簡単に別のものになる。

言ってしまった言葉。
ほんの一瞬の隙を突いて出たそれは、もう君の中で何かに変化していく。
さっきまで私に属していたものが、制御できない何かになる。

それは確かに私のものなのに、血肉を通わせるのは君しかいない。

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